質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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ペニシリンアレルギーの患者にセフェム系抗生物質を使用しても良いか?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
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年月 | 2014年3月 |
ペニシリン系薬とセフェム系薬は化学構造中にそれぞれβ-ラクタム環を有するβ-ラクタム系抗生物質である。添付文書では他方の薬剤に過敏症の既往例がある場合には慎重投与になっている。交差アレルギーは主に側鎖構造の類似性に関連すると指摘されており、共通の側鎖を持たない薬剤は投与可能な場合がある。安全を期すため、第一選択薬は構造が全く異なるマクロライド系薬、ニューキノロン系薬、テトラサイクリン系薬、アミノグリコシド系薬、リンコマイシン系薬、ホスホマイシン等、術前予防投与の場合はクリンダマイシン、バンコマイシンを考慮する。β-ラクタム系抗生物質の使用が必要な場合は、母核および側鎖構造の異なる薬剤を用いる。