公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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抗てんかん薬のカルバマゼピンで音感低下が起こるか?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2013年1月 

カルバマゼピンの副作用で聴覚異常(耳鳴、聴覚過敏、聴力低下、音程の変化等)が頻度不明で報告されている。その中で音程の変化は、ほとんどが半音~1音低く聞こえるもので、多くは絶対音感の保持者に見出されるため報告症例数は少ない。発症者の特徴は、①4~42歳の女性に多く、男性の約2倍である、②音楽に接する機会の有無(職業や趣味)に左右される、③疾患特異性はない、④投与後数時間~2週間以内に出現する、⑤絶対音感を持つ人が不快に感じやすい、⑥服用を中止・減量すれば数日~数週間以内に回復する可能性が高い等である。病態は不明であるが、症例の聴性脳幹反応(ABR)はいずれも正常であるため、聴覚伝導路の障害ではなく、認知レベルの障害とする説がある。または、カルバマゼピンが大脳辺縁系に作用し知覚面で失調を起こす、コルチ器官(ラセン器官:内耳にある音を伝達する器官)の外有毛細胞を障害する等の説もある。

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