質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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手洗い石鹸の細菌汚染は?(薬局)
消毒方法等 |
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年月 | 2013年6月 |
使用中の固形石鹸と液体石鹸の細菌汚染について調査した結果、固形石鹸の92~96%、液体石鹸の8%から細菌が分離された報告があり、固形石鹸は液体石鹸に比べて、使用中に細菌汚染する頻度が高い。石鹸が細菌汚染を受ける要因は、容器の洗浄不足、濃厚原液を希釈調製する際の水の汚染、石鹸液の継ぎ足しおよび詰め替等がある。細菌で汚染された石鹸を用いて手洗いしても手指に汚染細菌は移行しないという報告がある一方、細菌(Serratia marcescens:セラチア・マルセッセンス)で汚染された石鹸液あるいは石鹸液ボトル(表面が汚染されたボトル)が医療関連感染のアウトブレークにつながった可能性を示唆する報告もある。感染汚染を未然に防止するためには、特に医療施設で使用する手洗い石鹸は、希釈等の調製が必要ない原液タイプで、容器は再利用しないディスポーザブルの製品を選択することが勧められる。また、容器やディスペンサーの表面が汚染されていることがあるため、手洗い後はそれらに触れないように注意が必要である。