公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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薬剤性白血球減少症の治療法は?(薬局)
疾病・治療法
年月 2013年7月 

白血球には、顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)、単球、リンパ球等があり、そのうち好中球が約50~70%を占め、好中球減少が直接白血球減少に反映する。薬剤性好中球(顆粒球)減少症の機序は、顆粒球系前駆細胞への直接毒性と免疫学的障害(アレルギー性)が考えられる。原因薬剤は多数あり、抗甲状腺薬のプロピルチオウラシル、チアマゾール、抗がん薬、チクロピジン、サラゾスルファピリジンで頻度が高いが、抗痙攣薬のカルバマゼピン、抗不整脈薬、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)、Hブロッカー等でも起こる。
治療は、まず原因薬剤を中止し、感染症合併例には広域スペクトラムの抗菌薬を投与する。薬剤中止後、1~3週後に好中球数は回復する。重症の好中球減少症が長期間持続する場合や敗血症等の重篤な症例では、ノイトロジン等のG-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)製剤を投与する(がん化学療法による好中球減少症のみ保険適応)。また、ロイコン錠・注射液(成分:アデニン)とイノシン静注(成分:イノシン)は「薬物による白血球減少」に適応がある。

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