質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
質疑・応答検索
相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。
※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。
学校の校庭の砂埃防止のために塩化カルシウムを撒くらしいが、害はないか?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
|
年月 | 2013年8月 |
塩化カルシウム(CaCl2)は、吸湿・保水性に富み、水によく溶解し、溶解熱が高い性質を持つため、乾燥・除湿剤をはじめ、グラウンド等の砂埃発生の防止、道路の凍結防止・融雪剤等に利用される。中毒症状は主に局所刺激作用による症状で、症状と処置は下表のとおり。
散布する場合には、手袋、マスク等を装着する。
経路 |
症状 |
処置 |
---|---|---|
経口 |
悪心、嘔吐、軽度の腹痛、下痢、血便等 大量摂取の場合、塩素イオンによる代謝性アシドーシス |
催吐は禁忌。水または牛乳を飲ませる。 消化管刺激作用に対する粘膜保護剤の投与。 大量摂取による代謝性アシドーシスには、炭酸水素ナトリウムの点滴静注。対症療法。 |
目 |
一過性の刺激と表在性の障害 |
流水で15分以上十分に洗浄 |
皮膚 |
発赤、軽度の熱傷 |
接触部位を流水で十分に洗浄 |