公益社団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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ベンゾジアゼピン系薬と認知症発症の関連はあるか?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2013年11月 

ベンゾジアゼピン系薬が、せん妄や一過性前向性健忘等の短期的な認知機能障害の原因となることは既に知られているが、ベンゾジアゼピン系薬の種類、使用量と認知症発症リスクについては、現在まで十分に解析されていない。例えば、ベンゾジアゼピン系薬と認知症の発症リスクについては、4年以上服用している高齢者は、一度も服用したことがない高齢者に比べ、認知機能低下が起こりやすい報告がある一方で、ベンゾジアゼピン系薬と認知症発症および認知機能低下に明らかな関連性を認めないとの報告もある。高齢者では、加齢に伴う脂溶性薬剤の分布容量の増大や薬物代謝能の低下、排泄能の低下による消失半減期の延長等により体内蓄積が起こりやすく、また感受性も亢進するため、認知症の発症や認知機能低下のリスクが高くなる可能性がある。従ってベンゾジアゼピン系薬を長期服用している高齢者に認知機能障害が生じた場合には、使用を中止し認知機能の経過観察を行う必要がある。

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