公益社団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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下剤の長期連用で起こる大腸メラノーシスとは?大腸がんになる可能性はあるか?(一般)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2013年12月 

大腸メラノーシス(大腸黒皮症)は、メラニン様色素がマクロファージに貪食されることにより大腸粘膜が淡褐色から黒褐色を呈するもので、センナ、大黄、アロエ等のアントラキノン系下剤の長期連用が原因とされている。長期連用による変化は粘膜に留まらず、腸管内の神経叢にも至り、便秘状態をさらに増悪させる可能性もある。大腸メラノーシスを伴う常習性便秘症は、特に強い自覚症状は認めないが、下剤を服用しないと排便が困難となる。その変化は中止により消失することが認められており、カスカラ(アントラキノン系下剤)を用いた実験で、大腸メラノーシスは最短4ヶ月、最長13ヶ月、平均9ヶ月で出現し、休薬後9~12ヶ月で消失した報告がある。大腸メラノーシスにおける大腸がんの有病率は、メラノーシスのない場合の有病率と変化なく、発がんとの因果関係は否定的である。

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