質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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口腔乾燥症でサリグレンをうがいで使用できるか?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2013年2月 |
セビメリン塩酸塩水和物(サリグレン、エボザック)は、唾液腺のムスカリン性アセチルコリン受容体に高い親和性を示し、唾液腺を刺激して唾液分泌を促進させるムスカリンM3受容体作動薬で、シェーグレン症候群(SS)患者の口腔乾燥症状の改善に使用される。しかし、ムスカリン様作用は全身の多くの臓器に作用するため、嘔気、腹痛、下痢等の消化器症状や多汗等の副作用が問題となる。SS患者で口腔リンス法による有意な唾液分泌増加が認められ、また、健常者で血中濃度が内服と比較して極めて低かったことから、内服による副作用を回避する目的で、口腔リンス法が試みられている(保険適応外使用)。
(使用例)
1日分として、3カプセルの内容物を約150mLの水に溶解する。1日数回~十数回、口が渇いたと感じられる時にひと口分を含み、口の中全体に行き渡るようにして、約2分後に吐き出す。苦い時は小さじ1杯程度の重曹を加えるか、オレンジあるいはグレープフルーツジュース等の柑橘系ジュースに溶解する。