公益社団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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急性虫垂炎の保存的治療で使用する抗生剤は何か?(薬局)
疾病・治療法
年月 2013年2月 

急性虫垂炎は、虫垂内腔がリンパ組織過形成、糞石、異物等で閉塞し、腸内細菌による感染が加わることにより虫垂が炎症をきたす疾患で、病理学的にカタル性、蜂窩織炎性、壊疽性に分類される。蜂窩織炎性虫垂炎や壊疽性虫垂炎は外科的手術となるが、腹膜刺激症状のないカタル性虫垂炎(粘膜に軽度の浮腫、びらん等を認め、炎症が内膜に限局し、筋層に波及していない軽度の虫垂炎)では抗菌薬による保存的治療を行う。起因菌はグラム陰性桿菌と嫌気性菌が多く、それらに効力のあるセファマイシン系薬やオキサセフェム系薬を選択する。β-ラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬も使用され、重症例ではカルバペネム系薬やニューキノロン系薬にクリンダマイシンを併用する。また、限局性膿瘍を形成した虫垂炎では、緊急手術は行わず、第2世代セフェム系薬とアミノグリコシド系薬の併用またはカルバペネム系薬単独を保存的に投与し、炎症の消退後に手術を行うこともある。

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