質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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ニフェジピン製剤のアダラートLをセパミットRに変更して問題ないか?(薬局)
薬効・薬理、体内動態 |
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年月 | 2013年2月 |
アダラートLは粒度分布が一定な微粉化ニフェジピンを用いたフィルムコート錠で、吸収遅延型または溶出持続型になっている。セパミットRは、胃で溶ける速溶性顆粒と小腸のpHで溶ける遅溶性顆粒が一定比率でカプセルに充填されている。本態性高血圧症患者を対象にアダラートLとセパミットRの製剤比較を目的としたクロスオーバー試験では、AUC(血中濃度曲線下面積)やMRT(平均滞留時間)に差は認められなかったことから、バイオアベイラビリティ、持続性はほぼ同等と考えられている。しかし、セパミットRには速溶性顆粒が含まれるため、速い血中濃度の立ち上がりに伴う反射性頻脈の惹起が示唆されている。両製剤は溶出パターンが異なるため、副作用の発現には注意が必要である。