公益社団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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副腎皮質ステロイドによる精神症状とは、どのような症状か?(一般)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2014年9月 

副腎皮質ステロイドによる精神症状は、多幸感、そう状態、情緒不安定、不眠、抑うつ、行動の変調、自殺企図など多様である。コルチゾール、デキサメタゾンが最も発現頻度が高く、次にプレドニゾロンが高い。発現時期は、早期出現型(治療開始後2週間くらいまでに出現し、減量で急速に消失)、中期発現型(治療開始後2週間~1ヶ月くらいから発現し、投与量がある程度減量されるまで持続)、後期発現型(治療開始後数ヶ月してから問題となる)に分類され、早期と中期が多い。危険因子として、①女性、②プレドニゾロン換算で40㎎以上の高用量、③長期投与等があげられるが、投与量と精神症状の発現の潜時、持続時間、程度、病像の種類との関係に相関はない。投与後の経過と神経症状の特徴については、以下の3群に分類される。

1群

投与後、一過性急性精神症状(そう状態が主体)が出現し、その後完全寛解し、精神面に異常を残さない。初発年齢は平均35歳と比較的若い。

2群

一過性急性精神症状が消退した後も慢性欠陥状態(感情鈍麻、意欲、自発性低下)がみられる。初発年齢が平均48歳と比較的高い。

3群

精神症状と基礎疾患の関連性が否定できない。

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