質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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トラゾドンを不眠症治療に使うことはあるか?(一般)
疾病・治療法 |
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年月 | 2022年8月 |
トラゾドンは、セロトニン5-HT₂受容体拮抗作用と選択的セロトニン5-HT再取り込み阻害作用を有するトリアゾロピリジン系抗うつ薬で鎮静作用を有するため、鎮静系抗うつ薬といわれている。5-HT₂受容体拮抗作用が比較的強く、徐波睡眠を増加させ、うつ病・うつ状態に伴う睡眠障害を改善させると報告されている。
うつ病に伴う不眠に対して鎮静系抗うつ薬を使用することは、多くのガイドラインで推奨されている。一方で、不眠症単独の治療に鎮静系抗うつ薬を使用することに対するエビデンスは十分ではない。しかし、臨床上は、睡眠薬で奏効しない場合に使用されている(保険適応外使用)。