質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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異汗性湿疹(汗疱)とは何か?(一般)
疾病・治療法 |
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年月 | 2022年10月 |
異汗性湿疹(汗疱)は、手掌、足底、足縁部、指趾側面に水疱性病変を生じる疾患で、夏季や季節の変わり目に生じることが多い。精神的ストレスや金属アレルギー等、種々の因子が関与する病態が示唆されている。皮疹は1~2ヶ月の経過で自然寛解するが、再発を繰り返すことが多い。
(治療)
湿疹反応を伴わない軽症例:角質軟化剤(尿素軟膏、サリチル酸ワセリン軟膏等)、保湿剤(ヘパ
リン類似物質等)を使用する。
搔痒や炎症症状が強い時:対症療法としてステロイド外用や抗ヒスタミン薬の内服を行う。並行し
て、金属アレルギー、多汗、接触アレルゲン等の病因、悪化因子のスクリーニングと除去を行う。
皮膚のバリア障害が湿疹病変の悪化因子となりうるため、保湿剤の外用も適宜併用する。
難治例:紫外線療法が有効なことがある。