公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

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抗がん剤治療中に、アシクロビル錠200mgを1日1錠で投与することはあるか?(薬局)
疾病・治療法
年月 2022年12月 

抗がん剤治療中は、疾患自体あるいはその治療により免疫不全、特に水痘・帯状疱疹ウイルス(VZ
V)に対する特異的細胞免疫の低下によりVZVが再活性化し、一般人口よりも高率にVZV感染症が出現する。
悪性腫瘍全般における感染管理のガイドラインでは、VZV感染症のリスク要因を次のように分類し、リスクに応じた抗ウイルス薬の予防投与が推奨されているが、抗ウイルス薬の至適投与量は十分に検討されていない。
(高リスク要因)
 同種造血幹細胞移植、ステロイド治療を要する移植片対宿主病(GVHD)、ボルテゾミブ等のプロ
 テアソーム阻害薬やヒト化抗CD52モノクローナル抗体のアレムツズマブの使用。
(中間リスク要因)
 悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病、6-メルカプトプリン等のプリンアナログ製剤
 の使用、自家造血幹細胞移植。
(予防投与期間)
 一定の見解は得られていないが、ある程度十分な免疫回復が期待できる時期まで予防投与の継続が
 推奨される。長期投与による腎機能障害や神経障害に注意が必要である。
(保険適応について)
 抗がん剤投与時のアシクロビルやバラシクロビル等の抗ウイルス薬の予防投与は保険適応を有さな
 い。ただし、以下の場合に対して、社会保険診療報酬支払基金では、アシクロビル内服薬の投与を
 保険審査上認めている(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/teikyojirei/index.html)。
 ①「ボルテゾミブ使用時の管理」、「造血幹細胞移植時の管理」(用法・用量は未記載)
 ②「ベンダムスチン塩酸塩、カルフィルゾミブ、もしくはイキサゾミブクエン酸エステル使用時の
  帯状疱疹の発症抑制」:用法・用量は、1回200mgを1日1回経口投与。

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