公益財団法人福岡県薬剤師会

文字サイズ 文字サイズを縮小する文字サイズを標準サイズにする文字サイズを拡大する

  • ホーム
  • 福岡県薬剤師会について
  • 県民の皆様へ
  • 薬剤師の皆様へ
  • 薬事情報センター
  • 会員専用ページ

質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。

透析中に便意を訴える原因と対応は?(薬局) 
疾病・治療法
年月 2023年2月 

透析患者は、水分制限、食事制限による食物繊維摂取不足、活動性の低下、リン吸着薬等の内服薬による副作用等で便秘傾向にある。しかし、透析中に便意を訴える場合があり、原因として、過除水、緩下剤、急性腸炎、過敏性腸症候群等があげられる。
血圧が正常であれば、透析回路から一時離脱してトイレに行くことは可能だが、排便時に血圧が低下する可能性があり、注意が必要である。
(過除水)
透析により除水が進行し血圧が低下すると、腸管の虚血により便意を訴えることがある。特に透析後
半の時間帯が多い。血圧低下よりも便意が先行することもある。速やかに、血圧低下に対し、除水中断や生理食塩水の補液等の処置を行う。その後も便意が続くようであれば、床上で排便できるようにする。
(緩下剤)
緩下剤の効果が透析中に現れた場合は、血圧を確認後、正常であれば透析を一時中断し、トイレで排便する。毎回便意を訴える場合は、緩下剤の量や服用時間等を調整する。また、便秘予防のための食習慣(制限食の範囲での食物繊維の摂取)や生活習慣(排便習慣、適度な運動等)を指導する。
(急性腸炎、過敏性腸症候群)
我慢せずに排便する。腹痛や下痢等を伴う場合は、医師の診察を要し、必要に応じて検査や治療を行う。

ページの先頭に戻る