公益財団法人福岡県薬剤師会

文字サイズ 文字サイズを縮小する文字サイズを標準サイズにする文字サイズを拡大する

  • ホーム
  • 福岡県薬剤師会について
  • 県民の皆様へ
  • 薬剤師の皆様へ
  • 薬事情報センター
  • 会員専用ページ

質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。

抗うつ薬のSSRI、SNRI、NaSSAの違いは?(薬局)
疾病・治療法
年月 2023年9月 

うつ病の治療において、軽症例の薬物治療では、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)を用いることが推奨されている。セロトニンはイライラ、不安、憂鬱の改善、ノルアドレナリンは興味、気力の改善、ドパミンは喜びや活動性の改善に関連する。SSRI、SNRI、NaSSAの薬理作用の薬理作用は、下表のとおりである。
SNRIのミルナシプランは、NRI>SRI、デュロキセチンはSRI>NRIであり、ベンラファキシンは低用量でSRI、高用量ではNRIが優位になる。
SSRI、SNRIの主な副作用は、いずれも服用開始時の消化器症状(悪心、嘔吐など)で、その他にSSRIは性欲低下や性機能障害、SNRIはNRIに関連した副作用(血圧上昇、頻脈、排尿障害など)が出現しうる。
NaSSAのミルタザピンの5-HT3受容体遮断作用は、消化器症状(悪心、嘔吐など)の軽減につながっている。さらに、抗ヒスタミン(H1)作用があり、鎮静効果による不眠の改善が期待できる一方で、副作用として傾眠や倦怠感を生じうる。また5-HT2C受容体遮断作用により、食欲亢進、体重増加につながる場合がある。

ページの先頭に戻る