公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

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尿検査でMRSAによる尿路感染の疑いがある。治療薬は何か?(薬局)
疾病・治療法
年月 2023年11月 

MRSAによる症候性尿路感染症は、尿からMRSAが10CFU/mL以上(有意菌数)分離され、さらに排尿痛、下腹部痛、尿路に起因する発熱などの症状と、鏡検または尿自動分析装置による膿尿の存在により診断される。
MRSA尿路感染症に対する適切な抗MRSA薬治療のエビデンスはないが、従来からの経験的かつ専門的見地からの考察により、治療が必要な尿路感染症に対する第一選択薬として、バンコマイシン1g(15~20mg/kg)、1日2回の投与が推奨されている。第二選択薬は、バンコマイシン以外の抗MRSA薬(テイコプラニン、アルベカシン、リネゾリド、ダプトマイシン)である。治療開始時に注射用抗MRSA薬を投与し、その後感受性がある経口抗菌薬に変更して治療を続ける場合もあるが、投与期間は併せて14日間程度が妥当である。ただし、いずれの抗MRSA薬も効能・効果の「適応症」に尿路感染症は含まれていない。無症候性細菌尿に対しては、原則として抗MRSA薬による治療は不要で、妊婦と尿路の処置・手術を施行する予定の場合のみ行う(MRSA感染症の治療ガイドライン改訂版 2019より)。

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