公益社団法人福岡県薬剤師会

文字サイズ 文字サイズを縮小する文字サイズを標準サイズにする文字サイズを拡大する

  • ホーム
  • 福岡県薬剤師会について
  • 県民の皆様へ
  • 薬剤師の皆様へ
  • 薬事情報センター
  • 会員専用ページ

質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。

抗ヒスタミン薬を無汗症に使用することはあるか?(一般)
疾病・治療法
年月 2024年8月 

(無汗症の概要)発汗を促す環境下(高温、多湿)においても、発汗がみられない疾患を無汗症といい、まれな疾患で発症率は明らかでない。無汗のため、皮膚は乾燥し、時にはコリン性蕁麻疹を合併することもある。また、高温の環境下において体温調節ができず熱中症を容易に発症し、発熱、脱力感、疲労感、めまい、動悸さらには意識障害など重篤な症状が出現することもある。このため、夏には外出できなくなるなどの生活の制限があり、QOLが著しく損なわれる。特に特発性後天性全身性無汗症(AIGA)は指定難病で、治療に苦慮する疾患である。
(無汗症の治療)運動、半身浴などで汗腺トレーニングをすると自然緩解することもある。また、ヒスタミンはH1受容体を介して汗腺分泌細胞からの汗の分泌を阻害し、発汗活動を抑制することも知られており、抗ヒスタミン薬の倍量投与などを試みることがある(保険適応外使用)。
重症で熱中症を起こしたり、生活に支障をきたす場合は、副腎皮質ステロイド薬の全身投与(ステロイド・パルス療法)として、メチルプレドニゾロン(500~1000mg/日)の3日間点滴静注を1~2クール行うこともある(保険適応外使用)。

ページの先頭に戻る