質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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早期ダンピング症候群に抗ヒスタミン薬を使用することはあるか?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2024年8月 |
早期ダンピング症候群は、胃の切除手術を受けた患者の食事中や食後30分以内に現れる動悸やめまい、悪心、腹痛、発汗、脱力感などである。胃切除により食物が急激に十二指腸や小腸に流れ込むことにより、上部消化管の急激な拡張、腸の細胞外液の腸管内への大量移動による循環血液量の減少が起こる。また、空腸粘膜刺激により各種の消化管ホルモン、セロトニン、ヒスタミン、ブラジキン、などが過剰に放出され、全身の症状が発現する原因となる。
ペリアクチン(シプロヘプタジン)は、抗セロトニン作用と抗ヒスタミン作用を有するため、胃切除に伴う早期ダンピング症候群の症状改善が期待できる(保険適応外使用)。