質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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ヒアレインミニ点眼液0.1%を使用していたが、ヒアルロン酸ナトリウムPF点眼液0.1%「日点」に変更となった。違いは何か?(一般)
疾病・治療法 |
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年月 | 2024年9月 |
いずれも有効成分は精製ヒアルロン酸ナトリウムである。
・ヒアレインミニ点眼液0.1%・0.3%の添加剤は「塩化ナトリウム、塩化カリウム、イプシロン-アミノカプロン酸、 エデト酸ナトリウム水和物、pH調節剤」で、防腐剤を含まない1本0.4mL入りのワンドーズ(使い切り)製剤である。
・ヒアルロン酸ナトリウムPF点眼液0.1%「日点」の添加剤は「ホウ酸、ホウ砂、エデト酸ナトリウム水和物、pH調節剤、等張化剤」で、防腐剤を含まない1本5mLの製剤である。
PFとはPreservative Freeの頭文字で、防腐剤無添加という意味である。
ヒアルロン酸ナトリウムPF点眼液0.1%「日点」は、PFデラミ容器が使用されている。PFデラミ容器は内袋と外層の二層構造になっており、滴下した薬液の体積分だけ内袋が縮み、外層と剥離するが、外気は容器内に取り込まれない。そして、防腐剤を添加せずに薬液の細菌汚染を防止するため0.22μmメンブランフィルターを用いた特殊な容器により外部からの細菌の侵入を防いでいる。そのため、未開封品を使用する前には開栓操作が必要であり、さらに点眼には、一般的な点眼容器より強い力を要する。
※ヒアルロン酸ナトリウム点眼液0.3%「日点」(1本5mL)はPFデラミ容器ではないため、添加剤は「ホウ酸、ホウ砂、クロルヘキシジングルコン酸塩、等張化剤」であり、防腐剤が添加されている。