質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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拡張期血圧のみを低下させる降圧薬はあるか?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2011年1月 |
拡張期血圧のみを低下させる降圧薬はない。拡張期高血圧は末梢の血管抵抗が増加しているが、大血管の弾力性がまだ保たれている病態で起こり、肥満、運動不足、大量飲酒、喫煙などの60歳までの若年・中年層にみられる。収縮期血圧と拡張期血圧の差(脈圧)が小ないと動脈硬化の進展が軽度という報告から、心血管系の臓器障害が発生するリスクは低いと考えられているが、放置しておくと収縮期血圧も高くなる。治療は生活習慣の改善が最も大切で、減塩、肥満の是正、運動療法を開始する。薬物療法を行う場合は、第一選択薬(Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿薬、β遮断薬)を少量、単剤で開始する。