質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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アルコール依存症患者の断酒に使用する薬剤は何があるか?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2011年6月 |
飲酒後に激しい不快反応を起こし、そのために飲酒を断念させる抗酒薬には、シアナミド(シアナマイド内用液1%)とジスルフィラム(ノックビン原末)がある。肝のアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)を阻害して、少量の飲酒下でもアセトアルデヒドの蓄積により、顔面紅潮、発汗、熱感、頭痛、悪心・嘔吐、心悸亢進、呼吸困難などの急性症状を発現する。服用時には体内にアルコールが入っていないことを確認する。各薬剤の特徴は下記のとおり。
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シアナミド |
ジスルフィラム |
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服用後効果が出る |
速効性(5~10分) |
遅効性(12時間以降) |
飲酒後反応が現れる |
即 |
即(シアナミドよりやや遅い) |
効果の持続時間 |
約1日 |
服薬を中止後、少なくとも14日間効果が持続 |