質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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カルシトニン製剤(エルシトニン注等)を片麻痺の疼痛等に用いることがあるか?(他)
疾病・治療法 |
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年月 | 2011年11月 |
カルシトニンは甲状腺から分泌される血中カルシウム低下作用を有するホルモンで、骨吸収抑制作用だけでなく鎮痛作用も有し、骨粗鬆症の疼痛に用いられている。骨粗鬆症では骨密度の増加に先行して鎮痛作用を示し、骨病変が関与しない痛みにも有効であることが報告されている。鎮痛の作用機序は、セロトニン作動性下行性抑制系の賦活、βエンドルフィンの血中濃度上昇、疼痛を促進するサイトカインやプロスタグランジンの局所産生抑制などが推測され、癌性疼痛、脳卒中後の片麻痺患者の疼痛や肩手症候群(肩と手の疼痛と腫脹を主徴とする難治性の疼痛疾患)の予防等に用いられている(保険適応外使用)。