公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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嗅覚障害に、副腎皮質ステロイドを使用することはあるか?(一般)
疾病・治療法
年月 2015年7月 

嗅覚障害は、気流通過障害により臭いが嗅上皮に到達しない呼吸性、嗅粘膜自体に腫脹や過剰分泌等の病変がある嗅粘膜性、嗅神経の切断や変性等による嗅神経性、嗅球や高位中枢の障害による中枢性に分類される。呼吸性、嗅粘膜性、呼吸性と嗅粘膜性が合併した混合性、嗅神経性の嗅覚障害では、主に副腎皮質ステロイドの点鼻療法(保険適応外使用)が行われ、難治例では経口投与や局所注射を行う場合もある。点鼻療法では1回3滴前後を1日2回、両側鼻腔に滴下する。通常4~8週後にわずかににおいを感じ始め、2~3ヶ月かけて改善することが多い。中止時は漸減する。経口投与ではプレドニゾロン30~40mg/日から開始し、3~5日ごとに漸減、2~3週間で終了する。
作用機序は、抗炎症作用、嗅上皮の支持細胞や嗅神経細胞の樹状突起に存在するNa+/K+-ATPaseおよびグルココルチコイド受容体の発現増強、基底細胞の増殖能促進、ムチン産生の増加等が示唆されている。

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