質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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骨粗鬆症に対するビスホスホネート系薬の投与継続期間の目安は?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2015年10月 |
ビスホスホネート系薬(BP系薬)は、破骨細胞にアポトーシスを惹起して破骨細胞性骨吸収を強力に抑制する。その結果、骨形成も抑制され低骨代謝回転となるため、長期使用により非定型大腿骨骨折や顎骨壊死の発生リスクが上昇する可能性が指摘されている。BP系薬は中止後も骨に沈着し、一定期間は骨折抑制効果が持続することが知られている。従って、3~5年間の治療継続後に骨折リスクを評価し、骨折リスクが低下していたら、BP系薬の休薬を検討することが提唱されている。ただし、休薬後は骨折リスクが上昇する危険性があるため、他の骨粗鬆症治療薬の使用や、骨密度の減少・骨代謝マーカーの上昇がみられたらBP系薬の再開を検討する。