質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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人工肛門造設患者に坐剤は使用できるか?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2015年11月 |
人工肛門内への坐剤投与は、人工肛門の粘膜を損傷する危険性があり、また、人工肛門に括約筋はなく、投与した坐剤が不意に排出されることがあるため、推奨できない。また坐剤を人工肛門から投与する場合、人工肛門部位における薬剤の拡散低下、薬剤流出による吸収低下等が考えられる。直腸がんでMiles術式(直腸部から肛門管、肛門部を切除して人工肛門を造設する術式)による人工肛門の患者に、ジクロフェナクナトリウム坐剤25㎎を単回投与後のCmaxおよびAUCは、健常人の肛門内投与に比べ、いずれも約50%であり、投与後1時間の血漿中濃度は約30%であった報告がある。