質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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乳児脂漏性皮膚炎の治療方法は?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2012年5月 |
乳児脂漏性皮膚炎は黄褐色の鱗屑をつける紅色の小丘疹、紅斑で、湿潤傾向をもち、顔面、頭部等の脂漏部位(特に前頭部~頭頂部や頬部)に高頻度に発症する。母体由来のアンドロゲンによる皮脂腺の肥大と皮脂分泌の亢進により油性の鱗屑が付着し、さらに皮脂の酸化で生じた遊離脂肪酸等の刺激で起るとされ、生後2~12週頃に好発し、1歳頃までにはほとんど自然治癒する。軽症の場合は、入浴時に石鹸をよく泡立てて洗浄し清潔を保ち、保湿剤でスキンケアを行うだけで改善することが多い。頑固な脂漏性鱗屑は白色ワセリンやベビーオイル等で軟らかくした後に洗浄する。びらんや紅斑が激しい場合は、ヒドロコルチゾン酪酸エステル(ロコイド等)等のmildの副腎皮質ステロイド外用剤を短期間使用し、改善したら中止する。また、皮膚常在真菌のマラセチア(澱風菌)が原因のこともあり、ケトコナゾール外用剤(ニゾラールローション・クリーム等)が使用されることもある。