質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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水ぼうそう(水痘)の未既往者が水痘患者に接触したが、発症予防法はあるか?(一般)
疾病・治療法 |
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年月 | 2012年7月 |
水痘は水痘・帯状疱疹ウイルスの初感染による疾患で、主に空気感染であるが、飛沫あるいは水痘液の接触でも感染する。ウイルスは気道粘膜等から侵入し、潜伏期間は2週間(10~21日)で、この間に1次・2次ウイルス血症を経て皮膚に到達し発疹を形成する。発疹の出現48時間前頃から全水疱が痂皮化するまで感染性を有する。接触者が既往歴がなく抗体陰性の場合、接触後72時間以内であればワクチン緊急接種により発症予防・症状の軽症化が期待できる。生ワクチン禁忌や免疫不全状態等のハイリスク患者には、接触後72~96時間以内であれば水痘・帯状疱疹ウイルス抗体価の高いγグロブリン製剤(国内での市販はないので、γグロブリン製剤の中から選ぶ)の投与を行うことがある。接触後72~96時間以降は抗ウイルス薬を接触後8日目から7日間投与する(保険適応外使用)。