公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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とびひ(伝染性膿痂疹)の治療薬は?(一般)
疾病・治療法
年月 2017年5月 

伝染性膿痂疹(とびひ)には、黄色ブドウ球菌による水疱性膿痂疹とA群β溶血性連鎖球菌による痂皮性膿痂疹(ほとんどは黄色ブドウ球菌との混合感染)の2種類がある。表皮の破錠部に菌が付着して発症し、接触により“飛び火”するように他部位や他者に伝染する。治療薬は抗菌薬の外用、内服が第一選択で、かゆみがひどい時は抗ヒスタミン薬等を使用する。

外用

患部を石鹸で擦らず丁寧に洗い、水疱、びらん面に抗菌薬(アクアチム軟膏、フシジンレオ軟膏、テラマイシン軟膏等)を塗りガーゼ等で覆う。あるいは、局所収斂・保護作用を目的に亜鉛華単軟膏をリント布にのばしたもの、またはボチシートを重層する。
ゲンタマイシン軟膏にはほとんど耐性菌となっているので効果が少ない。

内服

水疱やびらんの面積が広い場合に抗菌薬を内服する。
〔水疱性膿痂疹〕セフェム系薬、マクロライド系薬、ペネム系薬等を使用する。通常4~5日使用し、水疱の新生やびらんが残っている場合は、さらに2~3日継続する。痂皮が取れるまで内服した方が良い。3~4日投与しても効果が無いときはMRSAの可能性があるので、薬剤感受性試験を行い耐性のない抗菌薬に変更する。
〔痂皮性膿痂疹〕ペニシリン系薬を使用する。黄色ブドウ球菌との混合感染が疑われる場合はβラクタマーゼ阻害剤配合薬、セフェム系薬、ペネム系薬等を使用する。腎炎併発予防のため、10~14日間使用する。

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