質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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腸管出血性大腸菌感染症(O26)の治療は?抗菌薬は何を使用するか?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2017年8月 |
腸管出血性大腸菌(ベロ毒素産生性大腸菌)のO抗原による血清型はO157が最も多く、次いでO26、O111が多い。腸炎に対しては安静と水分の補給、消化しやすい食事の摂取を行い、経口摂取不能者は輸液を行う。抗菌薬の有効性は一定の見解が得られていないが、小児にはホスホマイシン、カナマイシン、ノルフロキサシン、成人にはニューキノロン系薬、ホスホマイシンを経口投与する。ただし、発症早期に3~5日間使用し、漫然と長期投与は避ける。一般に抗菌薬と乳酸菌製剤を併用する。蠕動運動抑制性の止痢薬や抗コリン薬は、菌やベロ毒素を腸管内に滞留させ、病態の悪化を招くおそれがあるため使用しない。