公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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セレン不足の症状は?(一般)
疾病・治療法
年月 2017年10月 

セレンは生体にとって必須の微量元素で、セレン蛋白質の構成成分として生理作用を発揮する。セレン蛋白質のグルタチオンペルオキシダーゼは、グルタチオンの存在下で過酸化水素や脂質の過酸化物を還元するなど、抗酸化反応において重要な役割を担っている。セレンは藻類、魚介類、肉類、卵黄等に豊富に含まれ、日本では通常の食事をしていれば不足することはない。完全静脈・経腸栄養を長期間行っている患者や、土壌中のセレン濃度が極端に低い地域で摂取不足が起こる。不足すると、過酸化物による細胞障害が起き、完全静脈・経腸栄養施行時での下肢の筋肉痛、皮膚炎、爪の白色化、不整脈を伴う心電図異常等や、低セレン地域での克山病(心筋症の一種)、カシン・ベック症(地方病性変形性骨軟骨関節症)が報告されている。日本人のセレン推奨量(食事摂取基準2015年版)は、18歳以上では、男性30μg/日、女性25μg/日である一方、食事からの平均摂取量は約100μg/日である。

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