質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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強迫性障害の治療で非定型抗精神病薬を使用することはあるか?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2017年11月 |
強迫性障害(obsessive compulsive disorder:OCD)の薬物療法は、臨床試験によりセロトニン再取り込み阻害作用を有する抗うつ薬に効果があることが明らかになっており、現在日本で保険適応がある薬剤は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)のフルボキサミンとパロキセチンである。OCDではドパミン神経調節機構の関与も示唆されており、SSRIに治療抵抗性を示す患者には、増強療法として、ドパミン阻害作用を有する非定型抗精神病薬の併用が最も確立されている(保険適応外使用)。従来のプラセボ対照比較試験の総括より、SSRI抵抗性OCD患者に、リスペリドン0.5~2.2mg/日、オランザピン6.1~11.2mg/日、クエチアピン50~300mg/日のいずれかを、それぞれ6~16週間付加投与した結果、プラセボに比較して有意な改善(13.9~44.3%、平均28.3%)が認められた。