質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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ヘリコバクター・ピロリ菌は、ヒトからヒトに移るのか?(一般)
疾病・治療法 |
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年月 | 2017年11月 |
感染経路は未解明だが、ヘリコバクター(H)・ピロリ菌はヒトや一部のサルの胃内からのみ分離培養されているので、ヒトからヒトへの経口感染と推定されている。衛生環境が整備されていない時代や地域等では、生活用水に混入したH・ピロリ菌による感染が疑われていたが、衛生環境が良い現在では、H・ピロリ菌感染者の唾液を介した感染が考えられている。胃酸の分泌や胃粘膜の免疫機能が十分に発達していない幼小児期の感染がほとんどで、離乳食が開始される生後4~8ヶ月の時期に保護者が離乳食を噛んで与える行為や、保育所や幼稚園等の人が多く集まる場所で、子供が嘔吐した吐物に触れた手から口に入った場合等に感染することが考えられる。大人になってからの感染は急性胃粘膜病変を起こすことはあるが、一過性感染で終わる可能性が高い。(「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」に対する除菌治療に関するQ&Aより)