公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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再生不良性貧血の治療にダナゾールを使用するか?(薬局)
疾病・治療法
年月 2014年4月 

再生不良性貧血は、骨髄の造血幹細胞が減少することにより末梢血で汎血球減少症を起こす疾患で、公費対象の特定疾患である。症状は貧血による息切れ、動悸、めまい、易疲労感等、血小板減少による出血傾向、顆粒球減少に伴う感染による発熱等である。造血回復を目指した治療として、重症度(ステージ)、年齢に応じて抗胸腺細胞グロブリン(ATG)やシクロスポリン等の免疫抑制療法、蛋白同化ホルモン療法(酢酸メテノロン)、造血幹細胞移植を行う。蛋白同化ホルモン剤(酢酸メテノロン)はエリスロポエチンやコロニー刺激因子等の造血因子を刺激したり、直接造血幹細胞や前駆細胞に作用して造血を促進する。
ダナゾール(ボンゾール)はテストステロン誘導体の蛋白同化ホルモンで、抗ゴナドトロピン作用等を有し、子宮内膜症、乳腺症に使用される。蛋白同化作用も有するため、再生不良性貧血に使用されることがある(保険適応外使用)。ステージ3以上の重症例で、他剤で無効例や、女性患者において、再生不良性貧血に保険適応を有する酢酸メテノロン(プリモボラン)の男性化作用を許容できない場合等に使用する。

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