公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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睡眠時無呼吸症候群の患者に使用できる睡眠導入薬は何か?(薬局)
疾病・治療法
年月 2014年7月 

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)は、中枢型(CSAS:Central SAS、呼吸中枢障害により呼吸が停止)と、閉塞型(OSAS:Obstructive SAS、上気道が閉塞して換気が低下し、ひどいいびきが特徴)、両者の混合型に大別され、OSASが最も多い。
一般に、睡眠時は舌や咽頭の筋肉が弛緩するため、気道が狭くなりやすい。睡眠導入薬として汎用されているベンゾジアゼピン系薬は筋弛緩作用を有するため、OSAS患者では上気道の筋弛緩が増大し、無呼吸が悪化する可能性があり、基本的に使用は好ましくない(軽度~中等度では悪影響を及ぼさないという報告もある)。
やむを得ず使用する場合には、ω受容体選択性が高く筋弛緩作用が弱いゾピクロンやゾルピデムを選択する。重症例では呼吸状態への影響が否定できないため、気道に空気の圧力をかけて気道閉塞を予防する持続陽圧呼吸治療(CPAP)等により、十分OSASの管理をした上で使用することが望ましい(SAS患者に禁忌の薬剤はクアゼパムのみ)。
メラトニン受容体作動薬のラメルテオンは、海外での臨床薬理試験において軽度~中等度のSAS患者に使用し、睡眠中の無呼吸低呼吸指数への影響は認められなかった報告があり、安全性が優れている。

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