質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
質疑・応答検索
相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。
※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。
間質性膀胱炎の治療に抗うつ薬を使用することはあるか?(薬局)
疾病・治療法 |
|
年月 | 2014年10月 |
間質性膀胱炎は、膀胱上皮と筋肉の間の間質が慢性的な炎症を起こし、膀胱が萎縮する非感染性の難治性疾患で、頻尿・尿意亢進・尿意切迫感・膀胱不快感・膀胱痛・骨盤痛等の症状を呈し、中高年の女性に多い。精神的ストレスが病状悪化につながるため、三環系抗うつ薬の抗不安作用が有用と考えられている。アミトリプチリンは抗不安作用に加え、セロトニンやノルアドレナリンの再取り込みを抑制して、中枢神経の痛み刺激伝達を抑制することによる鎮痛作用、ナトリウムチャネルやカルシウムチャネルの遮断作用などによる末梢レベルの神経障害性疼痛抑制から、膀胱痛の改善が期待できる。さらに、膀胱筋の萎縮緩和作用も有し、頻尿や尿意切迫感の改善が期待される(保険適応外使用)。