質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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ICDとは何か?(一般)
疾病・治療法 |
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年月 | 2012年12月 |
ICDとは、Implantable Cardioverter Defibrillator(植込み型除細動器)のことで、ICD本体と、電気刺激を心臓に伝える導線(リード)で構成される医療機器である。不整脈自体は予防できないが、発生した致死性不整脈を停止させることにより心臓突然死を予防する。致死性不整脈(心室細動・心室頻拍)を自動的に感知し、不整脈発作が起きた時には抗頻拍ペーシングやカルディオバージョン(抗頻拍ペーシングが無効時等に、安全なタイミングで低出力の電気ショックを放出)、除細動(高出力の電気ショック)を行い、徐脈の時はペースメーカーと同様の働きをする。
(ICD本体)
頻脈の検出や治療を行うコンピュータや電気ショックに必要な電気を蓄えるコンデンサと電池を内蔵し、胸部または腹部に植込まれ、心臓の脈を監視するほか、心室内に留置されたショックコイルの対極としても使用される。
(リード)
通常鎖骨下静脈から右心室へ留置され、心室内のリード先端に心臓の脈を監視する電極、先端から心室内手前側に電気ショックを行うためのショックコイルがある。また、リードの右心房上部にも本体と同じく、右室内のコイルと対極をなすショックコイルが配置される。