公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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FDAが承認したビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩)配合のつわりの治療薬とは?(薬局)
疾病・治療法
年月 2013年4月 

米国食品医薬品局(FDA)は2013年4月8日、食事療法等の従来の治療では効果のない妊婦の悪心・嘔吐(つわり)治療薬のDiclegis〔ドキシラミンコハク酸塩(抗ヒスタミン薬)10㎎・ピリドキシン塩酸塩10㎎配合徐放錠〕を承認した。かつて米国でBendectinの商品名で発売されていたが(当時は抗コリン薬のジサイクロミンも配合)、催奇形性の懸念(のちに否定)から、30年前に回収されていた薬剤である。米国産婦人科学会は、ビタミンB6およびビタミンB6とドキシラミンコハク酸塩の併用を妊婦の悪心・嘔吐(つわり)治療の第一選択薬に位置付けている。
Diclegisのつわりに対する詳細な作用機序は不明であるが、ヒスタミン中毒あるいはアレルギーがつわりの一因と考えられていることから抗ヒスタミン薬が使用されている。また、妊娠時はビタミンB6の代謝が亢進して消費量が増加するため欠乏状態にあり、つわり時は血液尿素量が低下するが、ビタミンB6によりつわり時の血中尿素量が上昇した報告がある。

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