質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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アルコール依存症の治療薬は何があるか? (一般)
疾病・治療法 |
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年月 | 2018年5月 |
薬剤(商品名) | 作用機序 | 特徴 |
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シアナミド (シアナマイド) |
アルデヒド脱水素酵素を阻害し、飲酒時のアセトアルデヒドの蓄積による顔面紅潮、頭痛、悪心・嘔吐等の不快反応を起こす。 | 効果発現が早い(5~10分)が、半減期が短く、効果消失も早い(約1日)。 |
ジスルフィラム (ノックビン) |
効果発現までに数時間かかるが、半減期が長く、服用中止後も効果が持続(数日~2週間)。 | |
アカンプロサート (レグテクト) |
NMDA受容体を阻害し、飲酒欲求を抑制する。 | 断酒が確立している患者で断酒維持効果が高い。腎排泄型。肝障害患者にも投与しやすい。 |
トピラマート (トピナ) |
GABA-A受容体増強作用により、飲酒行動や飲酒欲求を抑制する。 | 保険適応外使用。 飲酒等への衝動を軽減。 |
バクロフェン (ギャバロン、 リオレサール) |
GABA-B受容体に作用し、飲酒欲求を抑制する。 | 保険適応外使用。 断酒維持に有効との報告。 |
ナルトレキソン (本邦未承認) |
オピオイド受容体を阻害し、飲酒の報酬効果を抑制して飲酒に伴う高揚感等を失わせる。 | 断酒できない患者でも飲酒欲求・飲酒量を減らす。 |
ナルメフェン (本邦未承認) |
ナルトレキソンより半減期が長い。消化器系の副作用が少ない。 |