質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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嗅神経性嗅覚障害に当帰芍薬散を使用することがあるか?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2018年9月 |
嗅細胞は常に変性と新生を繰り返す細胞であり、嗅細胞が損傷したマウスやラットでは4週間でターンオーバーする。また細胞の再生、維持には、神経成長因子(NGF)をはじめとするさまざまな神経栄養因子が関与している。症例報告や後ろ向き研究の結果のためエビデンスレベルは弱いが、感冒後嗅覚障害や外傷性嗅覚障害に対する当帰芍薬散の有用性が報告されている(保険適応外使用)。当帰芍薬散は、血中エストロゲンを増加させ、嗅球のNGFを上昇させることにより、嗅覚改善に関与していると考えられている。