公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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LDLコレステロール(LDL-C)値が高い場合、食事はどうしたらよいか?(一般)
疾病・治療法
年月 2018年10月 

脂質異常症は不適切な生活習慣や食事が原因で発症するので、いずれの病態であっても効果的な食事療法が治療の基本となる。肉の脂身や動物脂を控え、大豆、魚、野菜、海藻、きのこ、果物を取り合わせ、雑穀類を取り入れた伝統的な日本食がよい。適正体重を維持するための推定エネルギー摂取量(kcal)は、実測体重(kg)×〔30kcal(座位が多い)~40kcal(肉体労働)〕で概算する。

概要 多く含む食品
飽和脂肪酸 インスリン抵抗性を悪化させ、LDL-Cを上昇させる。過剰摂取はLDLの逆転送障害を起こすため、飽和脂肪酸を制限して多価不飽和脂肪酸を有意にする。 脂身の多い肉類(ひき肉、バラ肉、鶏皮、ベーコン等)、乳製品(生クリーム、チーズ等)、動物脂(ラード、バター等)
多価不飽和脂肪酸 コレステロール合成抑制とLDL受容体活性の増加を介して血中コレステロールの低下作用を示す。過剰摂取はHDL-Cを低下させる。 n-6系多価不飽和脂肪酸(リノール酸):大豆・大豆製品、植物油(紅花油、ヒマワリ油、綿実油等)
n-3系多価不飽和脂肪酸:青魚
トランス型不飽和脂肪酸
(トランス脂肪酸)
LDL-Cを増加させ、HDL-Cを減少させる。多く含む食品は避ける。 ショートニング、マーガリン等を含有するベーカリー食品(ケーキ、パン、クッキー等)、スナック食品(ポテトチップス、ポップコーン)、揚げ物(ナゲット、フレンチフライ)等

食物繊維・
食物ステロール

食物繊維には、水溶性と不溶性があり、いずれも小腸粘膜での糖の吸収を緩慢にし、腸内細菌叢を良質にして排便を促進する。とくに水溶性食物繊維のうち粘性食物繊維と食物ステロールは、小腸でのコレステロール吸収を阻害し、胆汁酸の再吸収を抑制することで、血中コレステロールとトリグリセリドの低下作用が期待される。 食物繊維:未精製穀類(大麦、玄米等)、大豆(納豆)、野菜、果物、海藻、イモ類等
食物ステロール:大豆や胚芽等

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