質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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悪性腫瘍患者にインフルエンザワクチンを接種して問題ないか?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2018年11月 |
抗悪性腫瘍剤治療中は免疫機能低下により感染症にかかりやすく、重症化する危険性があり、ワクチン接種が勧められている。一方、高度に免疫機能が低下した状態では、ワクチンの効果が十分に得られない可能性があるため、がんの症状や血液検査等により免疫機能の状態をみて接種の時期等を検討する必要がある。免疫機能が低下する治療を受ける場合には、治療開始2週間前までに接種を済ませることが望ましい。
ただし、リツキシマブ(抗CD20抗体)治療を受けた患者では、ワクチンを接種しても新規抗原に対する抗体は産生されないと報告されている。また、プリンアナログ(クラドリビン、フルダラビン等)、インフリキシマブ、ボルテゾミブ、プレドニゾロン≧20~30mg/日等を投与されている患者でもワクチンの効果が得られない可能性がある。