公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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常染色体優性多発性囊胞腎で使用する降圧薬は何か?(一般)
疾病・治療法
年月 2019年2月 

常染色体優性多発性囊胞腎(ADPKD)は、両側の腎臓に多数の囊胞が進行性に発生・増大し、さらに高血圧、肝囊胞、脳動脈瘤などを合併し、末期腎不全に至る前でも囊胞感染や脳動脈瘤破裂など致死的な合併症を呈することがある。ADPKDでは高血圧の発症頻度が高く、降圧療法は、高血圧を伴うADPKDの腎機能障害進行を抑制する可能性がある。降圧薬の種類ならびに降圧目標については、証拠不十分で結論づけられないため、慢性腎臓病(CKD)の降圧療法(表)に準じて治療する(エビデンスに基づく多発性囊胞腎(PKD)診療ガイドライン2017より)。
                  表 CKD患者への推奨降圧薬

CKD
ステージ
75歳未満 75歳以上
糖尿病、非糖尿病で蛋白尿(+) 非糖尿病で蛋白尿(-)
G1~3 第一選択薬 ACE阻害薬、ARB ACE阻害薬、ARB、Ca拮抗薬、サイアザイド系利尿薬(体液貯留)から選択 75歳未満と同様
第二選択薬
(併用薬)
Ca拮抗薬(心血管疾患ハイリスク)、サイアザイド系利尿薬(体液貯留)
G4、5 第一選択薬 ACE阻害薬、ARB ACE阻害薬、ARB、Ca拮抗薬、長時間作用型ループ利尿薬(体液貯留)から選択 Ca拮抗薬
第二選択薬
(併用薬)
Ca拮抗薬(心血管疾患ハイリスク)、長時間作用型ループ利尿薬(体液貯留)

(エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018より)

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