公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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透析患者の足のつりにレボカルニチンが処方されているが、目的は?(薬局)
疾病・治療法
年月 2019年4月 

カルニチンは低分子量のアミノ酸誘導体で、細胞のエネルギー代謝、脂肪酸のミトコンドリアへの輸送、CoAによる代謝反応の制御、赤血球膜の安定化などの生理機能に必須の物質である。必要量の約75%が食事から摂取、約25%は肝臓や腎臓などで必須アミノ酸のリジンとメチオニンから生合成され、体内のカルニチンのほとんどは骨格筋などの組織中に分布する。カルニチン欠乏症は、摂取および吸収の低下、遊離カルニチンの排泄増加、有機酸・脂肪酸代謝異常症、バルプロ酸、ピボキシル基含有抗菌薬、抗癌薬などの薬剤投与、血液透析・腹膜透析などで起こる。臨床症状は、意識障害、けいれん、筋緊張低下・筋力低下・重度のこむら返り・重度の倦怠感、横紋筋融解症、脳症、空腹・感染で誘発される嘔吐、頻回嘔吐、精神・運動発達の遅延、体重増加不良、呼吸の異常、心肥大・心筋症・心機能低下などである。カルニチン欠乏症の場合、レボカルニチン製剤を投与する(カルニチン補充療法)。

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