質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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重症筋無力症患者の眼瞼下垂に、ナファゾリン点眼液は有効か?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2019年9月 |
重症筋無力症(Myasthenia gravis:MG)で眼瞼下垂のみの場合や、全身型MG(軽症~中等症)で経口副腎皮質ステロイド、免疫抑制薬、抗コリンエステラーゼ薬などの治療後に眼瞼下垂のみが残存する場合に、ナファゾリン点眼液による対症療法の有効性が認められている。ナファゾリンのα2アドレナリン受容体刺激作用によりMüller筋の収縮を増強し、眼瞼下垂を改善すると考えられる。MG患者60例の眼瞼下垂を対象とした多施設共同試験では、71.7%でナファゾリン点眼液が有用であった。また、軽症、中等症に使用した場合に有効性が高く、重症時では有効率が低下する。効果発現までの時間は15分以内が90%、効果持続時間は2時間以上が76.0%である(重症筋無力症診療ガイドライン2014より)。