質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
質疑・応答検索
相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。
※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。
咽頭結膜熱とは?治療に経口副腎皮質ステロイドを使用することがあるか?(一般)
疾病・治療法 |
|
年月 | 2020年7月 |
咽頭結膜熱(プール熱)は、アデノウイルスの飛沫・接触感染により5~7日の潜伏期を経て発症する急性ウイルス性感染症である。①39℃前後の発熱、②咽頭炎、③結膜炎の三大症状を呈し、症状は3~5日持続する。ほとんどは軽症で自然に回復するが、中耳炎を合併することが多い。特異的治療法はなく、対症療法を行う。眼症状が強い場合、角膜障害を来すことがあり、炎症を抑えるために副腎皮質ステロイドの点眼薬を使用することがある。急性喉頭炎(クループ)を併発した場合には、経口副腎皮質ステロイドを短期間投与することがある。アデノウイルスは、エンベロープを有さず消毒用エタノールに抵抗性があるため、手指衛生は石鹸と流水手洗いによる物理的ウイルス除去が必要である。