質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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| インフルエンザウイルス感染時は、新型コロナウイルスには感染しないのか？（薬局）
疾病・治療法 |
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| 年月 | 2020年9月 |
「インフルエンザB型との混合感染が判明した重症COVID-19肺炎の一例」1）の報告があり、ウイルスの混合感染は生じる可能性がある。また、呼吸器系ウイルスにおける混合感染時の影響に関する調査2）では、機序は不明確だが、ウイルス間の混合感染への促進的または抑制的な影響が示されている。2005年1月から2013年12月の間に、ウイルス性呼吸器疾患の疑いで検査を受けた患者3万6,157人の4万4,230検体について、11種類の呼吸器系ウイルス※に関する感染状況を調査し、コンピュータモデルによる解析を行った。その結果、A型インフルエンザウイルスとライノウイルスの間には抑制的な影響（オッズ比（OR）：0.27、p<0.001）、ヒトアデノウイルスとヒトパラインフルエンザウイルスB（PIV2、PIV4）の間には促進的な影響（OR：3.99、p<0.001）があった。
※A型およびB型インフルエンザウイルス、ライノウイルス、RSウイルス、ヒトコロナウイルス、ヒトアデノウイルス、ヒトメタニューモウイルス、ヒトパラインフルエンザウイルス（PIV）A(PIV１、PIV３)、PIVB（PIV2、PIV4）
1）小野智彦ら：日本感染症学会 新型コロナウイルス感染症 症例報告
2）Sema N, et al. PNAS, 116 (52), 27142, 2019.
