質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)の治療にサリチル酸外用は有効か?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2020年10月 |
尋常性疣贅は、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV:Human papilloma virus)2a/27/57型によるウイルス性疣贅で、表面粗造に乳頭腫状に角化する丘疹、結節が特徴であり、一般的にいぼと呼ばれる。
尋常性疣贅診療ガイドライン2019(第1版)において、サリチル酸外用の推奨度はA(行うよう強く勧められる)であり、メタアナリシス解析で、サリチル酸治療群はプラセボに比較し、1.6倍の治癒率であった。作用機序は角層の剝離に加え、疣贅に対する免疫賦活化作用も示唆されている。国内では、50%サリチル酸絆創膏(スピール膏M)が疣贅、鶏眼(けいがん)、胼胝腫(べんちしゅ)の角質剝離に対し保険適用を有する。海外では化学熱傷の報告もあり、周囲の皮膚に対する刺激を生じるため注意する。