質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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高齢者の皮膚裂傷(スキン・テア)の予防に使用する保湿剤は?(病院薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2020年10月 |
スキン・テア(Skin・Tear:皮膚裂傷)は、通常の医療・療養環境の中で生じる摩擦やずれによって、主に高齢者に発症する皮膚の急性損傷である(日本創傷・オストミー・失禁管理学会)。高齢者の皮膚は、表皮・真皮が菲薄化し、表皮突起と真皮乳頭の突出が平坦化して表皮と真皮の間のずれが生じやすくなるため、剥離しやすくなる。体位変換時や車椅子等への移動、テープ剥離時、更衣時等に起こりやすく、医療や介護の現場で問題となっている。予防には、スキンケア(洗浄、保湿、保護)が重要で、保湿には、ヘパリン類似物質やワセリン、市販の低刺激性の保湿クリーム・ローションを1日数回使用する。保湿剤は手袋をした手に取り広げ、摩擦が起こらないように毛の流れに沿って押さえるように塗布する。