公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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菌状息肉症の治療に使用される薬剤は?(一般)
疾病・治療法
年月 2020年12月 

菌状息肉症は、原発性皮膚リンパ腫の中で最も頻度の高い、低悪性度のT細胞性リンパ腫である。T細胞由来の腫瘍細胞が表皮内浸潤を示し、紅斑期、扁平浸潤期、腫瘤期へ数年から数十年かけて進行する。湿疹や皮膚炎と鑑別することが難しく、アトピー性皮膚炎に合併して発症することもある。進行すると腫瘤、紅皮症やリンパ節が腫大する。

初期治療 皮膚局所治療を基本とする。
・外用療法(副腎皮質ステロイド)
・紫外線療法(ナローバンドUVB、PUVA等)
初期治療で効果不十分または治療抵抗性および進行期 初期治療に下記治療を組み合わせて併用する。
・ベキサロテン(タルグレチン):レチノイド。レチノイドX受容体に対して選択的に結合し、転写活性化によりアポトーシス誘導および細胞周期停止作用を示し、腫瘍増殖を抑制する。
・免疫療法(インターフェロン等)
・放射線療法(局所、全身)
・単剤化学療法(エトポシド、メトトレキサート)
・ボリノスタット(ゾリンザ):ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害薬。細胞分化誘導、アポトーシス誘導、細胞周期停止、血管新生阻害に関わる様々な遺伝子の転写を促進し抗腫瘍効果を発揮すると考えられる。
・多剤化学療法

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